毛の構造と脱毛の仕組みを徹底解説!なぜ毛が抜けるの?


脱毛サロンや医療脱毛に通うと一時的に毛が生えてこなくなったり、永久脱毛ができたりしますが、どのような仕組みで毛が抜けるのでしょうか?

実はこの原理を理解しないまま自分の肌に合わない脱毛サロンやクリニックを選んでしまうと、思ったように効果が得られません。つまり、お金の無駄遣いになりかねないのです。

ということで、今回は脱毛サロンや医療脱毛で毛が抜ける原理について解説していきたいと思います。

そもそも毛ってどんな構造をしているの?

そもそも読者の皆様が憎くてしかたないムダ毛とはどのような構造をしているのだろうか。

研究者でもない毛の構造について全て理解する必要はないが、脱毛の仕組みを理解するためには、最低限知っておきたいものがある。それは以下の3つの細胞について。

毛の構造

今をときめく美意識の高い諸姉諸兄らはこう思われたのではないでしょうか。「細胞?なにそれわかんな〜い!超ウケる。」ーーと。しかし安心して欲しい、そこまで難しいものではありません。

本項では、読者の皆様が楽しみながら読んでいただけるように配慮して各所に肌寒いジョークを織り交ぜながら解説しておりますが、冬に読まれる場合は凍傷の恐れもあるためどうか部屋の温度をいつもより高めに設定しながら読んでいただきたい。

冗談はさておき、これ以上駄文を並べてもせっかちな諸姉諸兄らに嫌われてしまうだけなので、解説の方に移りたいと思います。

毛母細胞はムダ毛のお母さん

まず、毛母細胞とは私たちの肌の表面に出てきているムダ毛の元となる細胞です。皆さんの馴染みの深い言葉で表すと、「毛根」だ。

この毛母細胞は、後ほど詳しく解説する毛乳頭細胞から栄養を受け取り、毛を成長させる役割を持っています。

つまり、毛全体を育てる母親のような存在なのです。この毛母細胞がなくなれば、毛は栄養を受け取ることができなくなり毛の成長がストップします。

脱毛サロンで提供される光脱毛の原理では、この毛母細胞を機能させなくすることによって脱毛効果を得ようとするものもあります。

しかし、この毛母細胞に働きかける方法には問題があります。確かに、毛母細胞がなくなれば、成長はストップし、自然に抜け落ちていきます。しかし、この毛母細胞は某天空城のように何度でも蘇るのです。「毛母細胞は何度でも蘇るさ」なのです。

毛母細胞は何度でも蘇るさ

基本的に毛が抜け落ちる時というのは、毛母細胞も一緒に抜け落ちていきます。毛母細胞の元となる幹細胞は後述するバルジ領域で生成されるのです。

そのため、毛母細胞に何かしらのダメージを与えたとしても、その脱毛効果とは一時的なものとなります。「毛母細胞を倒したとしても、第二、第三の毛母細胞が出てくる」のです。これでは永久脱毛ができない。

毛母細胞が生成されなくなることもある

日頃から諸姉らが「キモい」とさげずむ薄毛の初老の男性は、この毛母細胞が生成されないことで悩んでいます。毛が生えてこなくて悩む人もいれば毛が生えてきて悩む人もいるなんて、なんども皮肉な話ですが、本記事では育毛に関する解説をしたいわけでも、薄毛の男性の心を傷つけたいわけでもありませんので、余談はこのあたりにしておきましょう。

さて、話を戻しますが、毛母細胞は、ホルモンバランスの乱れによって、急に生成されたり生成されなくなったりもします。例えば、女性の場合は産後のホルモンバランスの乱れによってこれまで機能しなかった毛穴が急に活性化したりすることもあります。「産後ひげ」と呼ばれるものがこれにあたります。

女性にも口周りに毛穴はあるものの、ホルモンが安定している間は毛穴は機能しないため、ひげが生えてくることはあまりないです。しかし、ホルモンバランスが乱れることによって急にバルジ領域が活性化し、ひげが生えてくることがあると言われています。

毛母細胞はピンセットで毛を抜くと分裂することもあるわ。一つの毛穴から2つの毛が生えてくることがあるけど、これは毛母細胞が分裂することが原因なのよ。

毛乳頭細胞は毛に栄養を与える

次に毛乳頭細胞の解説に移りたいと思います。毛乳頭細胞は、体中に張り巡らされている毛細血管から栄養を受け取り、毛母細胞に栄養を送る役割を持ちます。

この毛乳頭細胞は、毛母細胞とは異なり破壊されると二度と再生しないという特性を持っています。ここまで読んでいただいた皆さんが予想されたように、多くの脱毛方式では毛乳頭細胞をターゲットとします。

毛乳頭細胞をどのように破壊するかということについては後ほど解説していきますが、毛乳頭細胞が破壊されれば理論上「永久脱毛」が可能になります。毛は栄養を受け取ることで成長しますから、毛母細胞がいくら新しく生成されようとも成長できなければ肌表面に出てくることがなくなるからです。

しかし、この毛乳頭細胞は厄介な動きをします。というのも、毛周期と呼ばれる毛の生え変わり時期によって本来あるべき場所から移動するのです。

毛乳頭細胞は移動する

毛乳頭細胞は、毛が栄養を必要とするタイミングでは毛母細胞にピッタリくっついているのですが、毛が栄養を必要としないタイミングでは毛母細胞から離れてしまいます。

以下の画像は、毛周期ごとの毛乳頭細胞の動きを図式化したもので、黄色い豆みたいなものが毛乳頭細胞ですが、退行期には毛母細胞から離れてしまっています。
毛周期

これが脱毛をする上でやっかいな存在となるのですが、その解説は後ほど。

ここでは、毛乳頭細胞を破壊するということが脱毛の目的だということを理解しておいてね!

バルジ領域は毛の司令塔

最後に、2000年頃に発見されたバルジ領域というものについても触れておきましょう。

バルジ領域は色素幹細胞毛包幹細胞という2種類の幹細胞を生成する役割を持っており、この2種類の幹細胞が毛母細胞となります。そしてこの幹細胞が毛母細胞になるとバルジ領域から「毛母細胞に栄養を供給してくれ」という発毛因子(シグナル)が発信され、毛乳頭細胞が動くと言われています。まさに毛の司令塔ですね。

ここでクレバーな諸姉などは、「ということはバルジ領域を破壊すれば毛が生えてこなくなるのではないか?うはwww私天才www」などと思われるかもしれない。

確かに、理論上バルジ領域を破壊すれば毛は再生しなくなります。現に最近はバルジ領域を狙った脱毛方式(SHR脱毛)というものがポピュラーになってきている。しかし、実はバルジ領域についてはまだまだ研究が不足している状態で、「バルジ領域を破壊すれば確実に毛は生えてこなくなる」とは言い切れない状態なのです。

最近の研究では、バルジ領域は破壊しても自己複製する可能性があることがわかっています。つまり、バルジ領域を破壊すれば一旦は脱毛ができるけど、その効果がいつまで継続するかは不明なのです。

バルジ領域に関してはまだまだ研究段階。育毛でも脱毛でもそうだけど、今後の研究に期待ね。

さて、だいたい毛がどのような仕組みになっているかご理解いただけただろうか。以下では、いよいよどのようにして脱毛をするのかについて解説していきたい。

脱毛の仕組み

一言で「脱毛」と言っても、実はその方法は様々です。先程チラッと触れたバルジ領域をターゲットにした脱毛方法もあれば、毛乳頭細胞をターゲットとした脱毛もあります。しかしこの中でポピュラーなものは大きく分けると5つ。脱毛サロンで提供されるIPL、SSC、SHRという3種類の脱毛方式と、医療脱毛もショット型とバルジの2種類の脱毛方式です。

それぞれ、脱毛のアプローチの方法が異なりますので、当サイトではこれら全ての脱毛方式のアプローチ方法について解説していきたいと思います。

IPL脱毛とショット型医療脱毛の仕組み

IPLとはインテンスパルスライトの略称で、キレイモ銀座カラーの脱毛はこのIPL脱毛にあたります。また、ショット型の医療脱毛はオーソドックスな医療脱毛の方法で、SBCやリゼ、アリシアといった大手の医療脱毛はこの方式を採用しています。

この2つの脱毛方式は、どちらも毛乳頭細胞をターゲットにした脱毛方式であり、毛に含まれるメラニン色素を頼りに毛を狙い撃ちし、毛の奥にある毛乳頭細胞にダメージを与えていきます。

引用元:MeCHE Salon & Spa

IPLやレーザーはメラニンに吸収されると熱を帯びる赤外レーザーというものが使用されており、この熱によって毛乳頭細胞を破壊あるいは損傷させようとします。

繰り返しになりますが、毛乳頭細胞が破壊されれば毛に栄養が送られなくなり、新たに毛母細胞が生成されても毛は成長することができなくなります。

しかし脱毛サロンのIPL脱毛は、細胞を破壊できるほどのパワーもありませんし、毛乳頭細胞まで届くくらいに波長も長くありませんので、ダメージを与える程度のものであることは理解しておきましょう。そもそも毛乳頭細胞は医師しか破壊できないことが法律で決まっているため、脱毛サロンでは永久脱毛ができません。

この方法は最も確実な脱毛方法ではありますが、万能なわけではありません。ーーどういうことかというと、IPLや脱毛レーザーはメラニンに吸収されなければ熱エネルギーが発生しませんから、毛がなければ毛乳頭細胞を破壊することができないということです。また、熱によって破壊するということは、毛乳頭細胞と毛がくっついている状態である必要があります。

これを踏まえた上でメリット・デメリットをチェックしていきましょう。

メリット

この脱毛方式のメリットとしては、確実な方法で毛乳頭細胞をターゲッティングすることができるため、得られる効果が高いということです。メラニン色素(黒い色)に反応するIPLやレーザーを肌の上から照射するだけで確実な脱毛効果を得ることができるのですから、施術のスピードも早いです。

そして、熱によって毛母細胞にもダメージを与えることができますから、即効性も高い脱毛方式です。熱によって毛が縮れて抜けることを「ポップアップ」なんて言ったりもします。

デメリット

メラニンを頼りにターゲッティングしているということは、メラニンがない毛に対しては効果がありませんし、そもそも毛がなければ毛乳頭細胞が破壊できません。「冒頭で毛乳頭細胞は移動する」と解説したことを覚えていらっしゃいますでしょうか?

そうです、毛乳頭細胞は毛周期によって毛から離れるため、1回の照射で全ての毛乳頭細胞を破壊できないということが弱点なのです。

毛乳頭細胞と毛母細胞が分離している期間のことを退行期といいますが、この退行期は2〜3週間続くとされているため、通常1ヶ月〜2ヶ月程度の間隔を空けてIPLやレーザーを照射することになります。期間をあけて複数回照射することで多くの毛乳頭細胞を破壊しようとするわけですね。

全ての毛乳頭細胞を損傷させるためには、医療脱毛なら5回、脱毛サロンなら18回の施術が必要だと言われており、2ヶ月間隔で施術したとして、医療レーザー脱毛なら10ヶ月、脱毛サロンのIPLなら3年という期間が必要になることもデメリットです。

脱毛サロンを選ぶと3年も通って、さらにまた3年後にムダ毛が復活して…。という繰り返しをすることになるわ。これが脱毛サロンから医療脱毛に乗り換えたいと言う人が多い理由よ。

SSC脱毛の仕組み


SSC脱毛はミュゼやジェイエステ、TBCで採用されている脱毛方式です。しかし、これは「脱毛」と呼べるものではありません。

SSCでは毛の成長を抑えるジェルを毛穴に流し込み、光を当てることでジェルに入っている粒を熱で溶かし、粒から出てくるフェニリーブという成分が毛の成長を抑えてくれます。冒頭で紹介した毛母細胞にアプローチする脱毛方式なのです。

SSC脱毛では光を照射するものの、毛乳頭細胞やバルジ領域にほとんど影響を及ぼしません。毛の成長を一時的に抑えているだけなのです。

SSC脱毛のメリット

ジェルと光の相乗効果によって脱毛をするSSC脱毛は、他の脱毛方式に比べて弱い光の照射で脱毛することができるため、肌への負担は少なく、痛みも少ないことがメリットです。

IPLや医療レーザーでは肌荒れしてしまう人でも、SSC脱毛ならダメージを最小限に抑えながら脱毛することができます。また、痛みが少ないこともメリットといえるでしょう。

SSC脱毛のデメリット

この方法では、一時的に成長を抑えることができたとしても、その効果はすぐに切れてしまいます。肌へのダメージが少ない分、脱毛効果は低く、3年も経てばムダ毛は復活してしまいます。その癖TBCやミュゼは脱毛料金はいっちょ前に高いですから、筆者としては最もおすすめしない脱毛サロンです。

脱毛サロンからしてみれば、一度施術完了してもすぐにまた生えてくるからもう一度契約してもらうことができて利益を上げることができるため、有効な金儲けの手段といえるでしょう。しかし、終わりのない脱毛に生涯通い続けるなんて嫌ですよね?このためSSC脱毛は脱毛ミーアが最もおすすめしない脱毛方式です。

ちなみにSSC脱毛って日本限定のものらしいわ。そもそもエステで脱毛しようと考えるのは日本人くらいなんだけどね(笑)

SHR脱毛とバルジ脱毛の仕組み


先程解説したバルジ領域をターゲットとした脱毛のことをSHR、またの名をバルジ脱毛、またの名を蓄熱式脱毛といいます。

バルジ領域は、毛乳頭細胞同様熱を加えることで機能しなくなることが分かっているため、IPL脱毛やショット型の脱毛と同じようにメラニンに吸収されることで熱を帯びる赤外レーザーを照射することでバルジ領域を損傷させていきます。バルジ領域が機能しなくなり、幹細胞が生成されなくなると、毛乳頭細胞が破壊されていなくても栄養を送る先である毛母細胞がありませんから、キレイさっぱりムダ毛とおさらばできると言われています。

しかし先程も紹介した通りバルジ脱毛は自己複製を行う可能性を持っていますし、脱毛サロンでは細胞の破壊が禁止されているため、脱毛効果の持続時間については不透明です。

メリット

バルジ領域は、毛乳頭細胞に比べて浅い位置にあるため、IPLやショット型の脱毛に比べて弱いレーザーによる脱毛が可能になります。そのため、肌への負担が少なく、ほとんど痛みを感じないと言われています。

また、毛周期に関係なく脱毛できるということもメリットとして数えられます。バルジ領域は毛乳頭細胞のように移動しないため、IPLやショット型脱毛とは異なり毛周期をある程度無視して脱毛をすることができるのです。

通常医療脱毛でも10ヶ月程度かかる脱毛をSHR脱毛を採用するサロンなら9ヶ月、医療脱毛クリニックなら5ヶ月で脱毛が完了します。

デメリット

一見メリットの多いバルジ脱毛ですが、そもそもターゲットとなるバルジ領域についても確実なことがわかっていないのに、その領域を破壊しようとするバルジ脱毛は不確定要素が多いです。

バルジ脱毛というものが一般的な脱毛方式としてもてはやされてまだ5年程度しか経っておらず、最近の研究データからも本当に効果が一生続くのかということも懐疑的にならざるを得ません。まだまだ症例が少なく、口コミも少ないことが唯一にして最大の弱点といえるでしょう。

SHR脱毛はメリットがたくさんあるけど、永久脱毛ができるかどうかの不安要素を考えると現時点ではショット型の医療脱毛が一番おすすめね。ただ、脱毛サロンに通うならどの脱毛方式でもムダ毛は確実に復活してくるからSHR脱毛がおすすめできるわ。

まとめ


さて、小難しい話が続きましたが、脱毛の仕組みについて理解いただけましたでしょうか?

要点をまとめると、脱毛をするためには毛乳頭細胞あるいはバルジ領域を破壊する必要があり、これらを狙い撃ちするためにはメラニン色素が必要(毛が必要)ということになります。

実はここからさらに踏み込んで解説すると、メラニン色素は毛だけでなく肌も持っているものなので、うまく肌のメラニンを避けながら毛にだけ照射する必要があります。そのため、脱毛レーザーにはいくつかの種類が用意されており、肌の色や毛質別に効果的な脱毛レーザーが異なります。そこまで解説すると長くなってしまうので、これはまた別の機会に解説していきたいと思います。

取り急ぎ言えることは、上記で解説したことを理解した上で、判断するなら脱毛サロンよりも医療脱毛のほうが効果が高いためおすすめできるということ。筆者は医療脱毛協会の回し者でもなんでもないですが、読者の皆様のお財布を守るというコンセプトにおきましては、やはり脱毛サロンはおすすめできるものではありません。

以下の記事では、おすすめの医療脱毛について解説をしておりますので、是非とも参考にして後悔のない脱毛ライフを送ってくださいね。

 2019年3月14日

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