バルジ脱毛は永久脱毛ではない!?よくある勘違いと注意点3選


これまで脱毛といえば、毛乳頭細胞を破壊する方法が主流でした。ですが、細菌になってバルジ脱毛という新しい脱毛方式が注目を集めています。

痛みが少なく、毛周期を考えなくても良い脱毛方法で、さらに肌に優しい…。まさに夢のような脱毛の方法なのですが、実は多くの人が勘違いしていることがあります。

今回はそんなバルジ脱毛の仕組みを解説すると共に注意しておかなければならないポイントをご紹介していきたいと思います。

バルジ脱毛とは

バルジ脱毛とは、バルジ領域と呼ばれる毛母細胞の元になる幹細胞を生成する部分を破壊、あるいは損傷させることで毛が生成されるサイクルを止めようとする脱毛方式。

バルジ領域は、育毛分野の研究で発見されたものであるが、以下のような定義がされている。

毛包の一部には、毛包を構成する多数の種類の細胞を全て産み出すことのできる幹細胞が存在する領域があり、バルジ領域と呼ばれる。
引用:産総研

もう少しわかりやすく言うと、毛は一定の長さまで成長すると抜けていくが、古い毛が抜けるとバルジ領域が働き新しい毛の元となる細胞を生成する。要は毛の卵みたいなものだ。

毛は一定の間隔で、成長、退行、休止を繰り返しており、抜けて生えてを繰り返しており、この成長サイクルは毛周期と呼ばれている。

バルジ脱毛では、バルジ領域の機能を停止させ、新しく幹細胞が生成されなくすることで毛周期を停止させようとするものだ。


ちなみにこれまでの脱毛は毛乳頭細胞という毛に栄養を送る細胞を狙ったものだったわ。

バルジ脱毛の仕組み

上記で紹介した画像から分かる通り、バルジ領域は毛乳頭細胞に比べて表皮から浅い位置に存在している。このため比較的弱いパワーのレーザーでも破壊することが可能だ。

毛乳頭細胞を破壊する方法である「ショット型脱毛」と同じように、肌の上から光あるいはレーザーを照射し、毛包全体に熱を加えることでバルジ領域の破壊を狙う。

また、ショット型脱毛が1回の照射で毛乳頭細胞を破壊するのに比べて複数回熱を肌に蓄えていく。この方法からバルジ脱毛は「蓄熱式脱毛」とも呼ばれている。

細かい説明は割愛させていただくが、複数回照射することで肌の中に熱を蓄えることでバルジ領域を破壊することができる。


ショット型脱毛の場合は1回の照射で毛乳頭細胞の破壊を狙うから、痛みが強いの。

バルジ脱毛のメリット

さて、これまでと異なった脱毛方式であるため、いくつかのメリットが生まれてくることになる。本項ではこのメリットについて解説していきたい。

痛みが少ない

まず、前述した通り弱いパワーでレーザーを照射することになるため、脱毛の施術時に感じる痛みは大幅に軽減されている。

バルジ脱毛対応の脱毛機として有名なソプラノアイスプラチナムは、ほとんど痛みを感じず、「むしろ気持ちいい」という口コミもよく見かける。

効果が出るか不安になるくらいに痛みが少ないのだから、痛みに弱い諸姉らの目には魅力的に映ることだろう。

産毛にも効果がある

バルジ脱毛は毛乳頭細胞を狙った脱毛方式ではないため、そこまで強くメラニン色素に依存しない。

そのため、従来の脱毛方式では難しかったメラニン色素が少ない毛ーーつまり産毛にも高い効果を発揮すると言われている。

しかしメラニン色素に吸収させて熱を発生させる仕組みそのものは変わっていないため、完全無欠で産毛への効果が高いかと言うとそうではない。あくまで、従来の脱毛方式に比べれば産毛への効果が高いという認識を持っていてほしい。

日焼け肌でも脱毛できる

これまでの脱毛方式では、皮膚から深い位置にある毛乳頭細胞を破壊するためにメラニン色素に強く反応するレーザーを使う必要があった。

ーーここで問題となるのが、毛以外にもメラニン色素を持つものがあるということ。そうです、肌です。

引用:The State University of New Jersey

人の肌は紫外線や刺激を受けると肌を守ろうとしてメラニン色素が生成されるが、脱毛レーザーや光はどうしても肌の持つメラニンにも吸収されてしまう。

そのため、特に生まれつき肌の色が濃かったり日焼けをしていたりする場合、肌のメラニンに過剰な量のレーザーが吸収されてしまい火傷の恐れがある。このリスクを回避するために施術を断られるケースというのもしばしばある。

一方バルジ脱毛では弱いエネルギーでレーザーを照射するため日焼けしていても脱毛が可能となる。

一般的には以下の画像で肌タイプ4より暗い色である場合はショット型の脱毛はNGだと言われています。

引用元:American Laser MED SPA

バルジ脱毛の場合はマシンの種類によっては肌タイプ6であっても脱毛をすることが可能だ。

バルジ脱毛のデメリット

しかしメリットばかりでなく当然デメリットも存在する。以下ではそのデメリットについて解説していきたい。

バルジ脱毛は永久脱毛ではない!?

バルジ脱毛は上記メリットから非常に注目を集めていますが、バルジ領域そのものが見つかってからまだ日が浅い。

そのため、バルジ領域を破壊すれば永久脱毛ができるのかについてはまだまだ未解明な部分も多く、症例が少ないため確実なことが言えないのだ。

また、理研は育毛の研究で以下のようなことを発表している。

毛髪の色を制御するメラノサイトの幹細胞も、バルジ領域付近に存在することが示されています。これらの複数の幹細胞は、三次元的に特定の場所(ニッチ)で維持され、生涯に渡って器官再生能を持ち続けると考えられています。
引用:理研 多細胞システム形成研究センター

バルジ領域は自己複製能力があることを示唆している。実際、理化学研究所が発表したマウスを使った別の研究では、ひとつの毛穴に複数のバルジ領域が生成されることも確認できている。また、バルジ脱毛がターゲットとする幹細胞は全て破壊しきらないと、自己複製を繰り返すことも東京医大の研究で判明した。

洗剤を使っても100%の除菌ができないように、一つのバルジ領域内にも数え切れない量が存在する幹細胞をどうして100%破壊することができようか。――いや、できまい。

ーーこのことから、バルジ脱毛を行ったとしても数年後にムダ毛が復活する可能性が高いと言える。

これはレーザー脱毛における「永久脱毛」の意味とかけ離れたものである。人間の毛に対してはどのように作用するのかはまだまだ研究不足であるが、現時点ではバルジ脱毛は永久脱毛でないと考えたほうが良いだろう。


脱毛サロンでは永久脱毛ができないことはわざわざ言うまでもないかしら。脱毛サロンでは方式に変わらずムダ毛は復活してくるわ。

効果が出るまでに時間がかかる

せっかく脱毛するためにお金を払うのであれば、どれくらいから効果が出始めるか知りたい諸姉もいらっしゃるだろう。

医療脱毛はいつから始めるのがいい?」でも解説したが、理論上バルジ脱毛は従来型の脱毛方式に比べて効果が出始めるのが遅い。

そのため、「数回通っているけど全然効果がない」という口コミも少なくはない。ーーだが、そういった場合でも脱毛開始から6ヶ月は見ておくとよいだろう。

ショット型脱毛の場合はレーザーの出力が高いため、「ポップアップ」と呼ばれる施術後すぐに効果が現れる効果があるためモチベーションを保ちやすいのだが、バルジ脱毛ではこのポップアップがないため、効果を感じにくいのだ。

だが、少しの間我慢して通っていれば「いつの間にかムダ毛が無くなっている」という状態が訪れるはずです。

まぁ、効果が出るのが遅いことに変わりはないので、デメリットであることに変わりはないのだが。

バルジ脱毛に通う前に注意しておきたいポイント3選

さて、ここからは上記で解説してきたことを踏まえてバルジ脱毛に通う前に注意しておきたいポイントについてご紹介していきたい。

1.毛周期を無視できるわけではない

バルジ脱毛は別名SHR脱毛とも呼ばれており、一部の間違った知識を持ったサイト運営者が以下のようなことを書いてしまっているようだ。

SHR脱毛は、毛乳頭ではなく発毛因子があるバルジに光を照射してダメージを与えるため、毛周期に関係なく施術することが可能です。
引用:全身脱毛人気サロン

確かに従来型の脱毛方式に比べればある程度は毛周期を無視することはできるかもしれない。だが、先にも解説した通り、いかにバルジ脱毛、SHR脱毛といえど、メラニン色素がないと毛を検知することはできない。

リゼクリニックも、同社が運営するメディアで以下のような記述をしている。

現在使用されているバルジ領域を狙った脱毛機も、黒いメラニン色素に反応し、熱を加えるという仕組みは変わっていません。そのため、残念ながら毛周期に関係なくバルジ領域を破壊することは、今のところ不可能なのです。
引用:kenasiii

リゼクリニックの言う通り、毛が持つメラニン色素にレーザーを当て、熱を生み出す仕組みそのものは変わっていない。ーーつまり、毛周期を完全に無視することができるわけではない。

これは脱毛サロンでのSHR脱毛と医療脱毛におけるバルジ脱毛を混同して考えてしまっているため勘違いされているようだ。

脱毛サロンでは90%の毛を削減するために18回という回数が必要になるため、ある程度毛周期を無視しても18回のうちに均すことができる。そのため、ある程度毛周期を無視してもそれなりの脱毛効果を期待することができる。

一方の医療脱毛では通常5回で90%の毛髪を削減することができる。回数が少なければ均すことができないため、毛周期を無視できないのだ。


バルジ脱毛を採用しているクリニックの中には1ヶ月に1回通えるところもあるけど、できれば2ヶ月に1回のペースで通うのが理想よ。

2.痛みが無いわけではない

脱毛サロンについて解説をしているサイトで、「痛みが全くない」という表記をよく見かける。ーー脱毛ミーアでも似たような表記をしてしまっているかもしれないが、バルジ脱毛は一切痛みがないわけではない。

「痛みが緩和された」という情報もありますが、痛くないということはありません。「メディオスターNeXTの、痛みの種類が変わった」と言う方が正しいかもしれません。
引用:kenasiii

特にヒザやヒジ、VIOのような皮膚が薄い部分に関しては従来の脱毛機同様痛みを感じやすいようだ。

痛みは緩和されていると一般的には言われていますが、「バルジ脱毛の痛みのほうが苦手」という人もいるため、こればかりは個人差もありますしどうしようもないですね。

3.白髪や金髪は脱毛できない

SHR脱毛は「金髪や白髪でも脱毛できる」などという情報が出回っていますが、これも誤り。

ーーというのも、一部の脱毛サロンが以下のような誤解を与えるような記述をしていたことが原因だ。

従来の脱毛方式では産毛や金髪・白髪の脱毛は不得意としていまいした。SHR脱毛は従来の脱毛方式の弱点をカバーした脱毛機です。

どういうことかと言うと、「従来の脱毛方式の弱点をカバーした脱毛です(全てカバーしているとは言っていない)」ということです。


これもうわかんねぇなぁ…。

ともかく、メラニン色素の黒い色に反応させて熱を発生させるという脱毛の仕組みそのものは変わっていないため、金髪や白髪を脱毛することは依然難しいままだ。

まとめ

バルジ脱毛はこれまでの脱毛方式には無いメリットがある一方で、デメリットを抱える脱毛方式であるため、注意が必要です。

ーーまた、発見されてから日が浅いため科学的にもわかっていないことが多く、間違った情報が出回っていることが多いことも事実。

バルジ脱毛による施術を受ける場合はしっかりと根拠のある情報を信じるようにして、後悔しない選択ができるようにしておきましょう。

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