レーザー脱毛は永久脱毛なのか?ムダ毛が生えてくる可能性について探る

永久脱毛――。それは人によって定義が異なれば国によって定義も異なる。恒久と悠久の間で揺れ動く永久は果たしてどこに位置するのか――。

文学的な表現はともかくとして、永久脱毛には様々な定義があります。今回は、この永久脱毛とは本当の意味で永久脱毛なのかということについて解説していきたいと思います。

日本は脱毛後進国

少し諸姉を退屈させるかもしれないが、本題に入る前に日本の脱毛業界のバックグラウンドから説明させていただきたい。

皆さんはご存知ないかもしれないが、日本は脱毛後進国だ。日本人女性は長らくカミソリや除毛クリームを使ったアナログな方法でムダ毛と闘ってきた。

そのため、脱毛に関して研究する科学者は日本にはいないし、脱毛の正しい知識もそれほど多く出回っていない。

脱毛について解説しているのは、金のために品性を捨てるプロブロガーやメディアが書いた記事くらいのものだ。

また敵が増えそうな発言をしてしまったが、それはまぁいい。

ちなみに脱毛ミーアで英文の引用が多いのはこのためだ。アメリカやヨーロッパ諸国では脱毛に関する正しい情報がたくさん得られる。どこの脱毛サロンが月額制だからおすすめだの、ここのサロンは予約が取りやすいだの、その程度のディスカッションしかできない日本の脱毛情報サイトとは一線を画している。

そんな状況であるからして、日本における永久脱毛に関する定義は非常に曖昧だ。

日本では医師法にて、脱毛サロンが「永久脱毛」を提供することは認められていない。

日本における永久脱毛の定義はたったこれだけで、「永久脱毛は医療脱毛クリニックで受けられるもの」という意味合いだけをはらんでいる。それ以外に明確な定義はされていない。

永久脱毛の本当の意味

とはいえレーザー脱毛の手法は諸外国と同じだ。つまり、諸外国の信用に値するソースから情報を持ってくれば、永久脱毛はレーザー脱毛で実現可能なのかということがわかる。

ということで、早速調査してみたところどうやら永久脱毛は、2種類の定義がされている。諸姉らは退屈かもしれないが、この2つの定義について少しばかり触れていきたい。

電気脱毛協会の定義

まず、電気脱毛協会AEF(American Electrology Association)によると、永久脱毛(permanent hair removal)は、生涯に渡ってムダ毛の処理をしなくても済む状態を指す。電気脱毛協会が定義する永久脱毛はニードル脱毛のみによって実現するとされている。

ニードル脱毛とは、毛穴に電極針を差し込み、電流を流し込むことで毛の細胞組織を破壊するものであり、めちゃくちゃ痛い。そして副作用も大きい。

しかし確かに毛穴ひとつひとつを確実に処理していくことができるため、理論上恒久的な脱毛効果を得ることはできる。

しかし、私達の体毛は500万本もあると言われている。

500万の毛穴に針を差し込んで電気を流すなどという行為はよほどの暇人でも無い限り不可能だ。

もちろんお金もかかる。脱毛ミーアの試算によると、6千万円くらい。そんなお金があればミーアはお仕事をやめます。

FDAの定義

FDA( Food and Drug Administration)はアメリカ食品医薬品局だ。公的な機関であるため、このFDAの定義が永久脱毛の本来の意味として取られることが多い。

しかしこのFDAの定義がややこしい。まず、前述のニードル脱毛についてはFDAも永久脱毛(permanent hair removal)であることを認めている。

それと別にFDAは、”permanent hair reduction“についても定義をしている。日本のサイトでは、このremovalとreductionを混同していることが多いが、FDAの公式HPを読むと彼らは意図して単語を使い分けていることがわかる。

脱毛ミーアもそれほど英語が得意なわけではないので、微妙なニュアンスの解釈はWikipediaさんに任せて引用させていただこう。

Under the FDA’s definition, “permanent” hair reduction is the long-term, stable reduction in the number of hairs regrowing after a treatment regime. Indeed, many patients experience complete regrowth of hair on their treated areas in the years following their last treatment. This means that although laser treatments with these devices will permanently reduce the total number of body hairs, they will not result in a permanent removal of all hair.
引用:Wikipedia

これを翻訳すると、以下の通りだ。

FDAの定義の下では、「永久脱毛(permanent hair reducion)」は、治療期間の後に本来成長するはずの毛髪数を長期的、安定的に減少させることを指す。事実多くの患者は、治療から数年後治療された領域で毛の再成長を経験している。これは、レーザー脱毛の治療が体毛の総数を恒久的に減少させるが、必ずしもすべての毛髪を永久に除去しないことを意味する。

諸姉はこう思うだろう。「永久とか恒久とか同じ意味ではないのか?もっと噛み砕いて説明したまえ。」

さもありなん、これ以上英文を引用しても諸姉を退屈させるだけとなりそうなので、以下では噛み砕いて永久脱毛について解説していきたいと思う。

なお、電気脱毛協会の定義については、本項のテーマであるレーザー脱毛については触れていないので、紹介だけにとどめ、ここからはFDAの定義から拡張して解説していきたいと思う。

レーザー脱毛は全ての毛の恒久的な除去ではない

さて、FDAがやや否定的にレーザー脱毛について定義しているのは、「レーザーが当たったからといって、永久に全ての毛髪を除去することはできない」ためである。

つまりFDAは「レーザー当てたところ全部抜けないと永久脱毛とは認めないわよ!で…でもっ”permanent hair reduction”って言うことは認めてあげる!別にアンタのためじゃないんだからね!!」と言っているのである。この肝は「施術箇所全てが抜けないと…」という部分だ。

レーザー脱毛では、恒久的な脱毛ができないわけではなく、「全部抜けないこと」が問題であると言うのだ。

この全ての毛が抜けない理由については明確で、毛は毛周期というものがある。

脱毛で使用するレーザーは、メラニン色素を頼りにして毛根のさらに奥にある毛乳頭細胞を破壊することを目的としているため、メラニン色素がない状態の毛穴に対してはレーザーが全く作用しないのだ。

こういった人体の仕組みについては、脱毛ミーアがいくら言っても説得力がないので、手っ取り早く専門家の権威をお借りしようと思う。つまりお得意の引用だ。

アメリカの形成外科医Wright Jones氏は、世界的な権威を持つ通信社HuffPostの取材に対して以下のように述べている。

毛の成長が複数の段階で起こり、ホルモンや薬物療法の影響を受けることがあるため、全ての毛包を永久に取り除くことはほとんどありません。複数のレーザーによる治療法は長期の毛減少につながるかもしれないが、患者は永久的な脱毛を期待すべきではない。
(中略)
レーザー脱毛は通常、毛髪の80〜90%を除去するのに有効である。
引用:HuffPost

――とあるように、80%〜90%の毛穴に対しては、永久的に毛を取り除くことができるが、毛周期はホルモンや薬などの影響で乱れる可能性があるため、10%〜20%の毛については効果があるかどうかは保障できないというのだ。

毛周期の乱れが永久脱毛を妨げる

聡明な諸姉なら脱毛ミーアの乏しい文章でも伝わったかもしれないが、一応補足説明しておく。

毛周期は通常2ヶ月〜半年の期間をかけて入れ変わる。しかし、これはあくまで目安であり、毛周期は人によってサイクルが遅い場合もあれば早い場合もあるのだ。

レーザー脱毛は、以下のようにメラニン色素を頼りに毛乳頭細胞を狙い撃ちしているため、なにかの拍子に毛穴が1年間休止期になったりするとその間いくらレーザーを照射しても毛乳頭細胞は破壊できない。

しかも毛とは面白いもので、ホルモンバランスが乱れるとこれまで機能していなかった毛穴が急に活性化することもある。よく女性が産後にヒゲが生えてきたという話を聞くが、これはまさにホルモンの乱れによるものだ。

このような毛穴には、もともとメラニン色素がないのだから、表皮の上からレーザーを照射しても、毛乳頭細胞は破壊できない。

一度破壊された毛乳頭細胞は再生することがないため、レーザーを当てた時に毛があればその毛穴は生涯で二度と機能しなくなるのだが、レーザーを当てる術がないのであれば仕方ない。

FDAは、こういった休止期の毛の可能性を考慮してレーザー脱毛をpermanent hair removalと表現しなかったのだ。

ちなみに今更だがremovalは除去でありreductionは削減を意味する。また、FDAによればpermanent hair reductionは、術後6ヶ月経った時に66%以上の毛がなくなっていることを指します。

永久脱毛には何回のセッションが必要になるのか

さて、この10%〜20%の厄介な毛に関してはさておき、80%〜90%程度の減毛を達成するためにはどれくらいの回数が必要になるのだろうか。

この回数についてはFDAでは明確な定義がされていない。そのため各サイトから権威のある人やメディアの発言をまとめてみた。

No matter what area you are treating, usually about 6 treatments are needed to achieve approximately 80 percent clearance.
引用:ロビン・ギニクク博士

HuffPostの取材でロビン博士は80%の毛を取り除くために6回のセッションが必要だと述べている。

Most patients need a minimum of eight treatments.
引用:Wikipedia

Wikipediaによると8回の施術が必要だ。

Laser hair removal usually requires a series of two to six treatments.
引用:MAYO CLINIC

メイヨークリニックによると2回〜6回の施術でOK。

見解がバラバラである――。どれを信用すれば良いのだ。当然我々が信用すべきは日本で実績を多数持つクリニックだ。

なぜなら諸外国の専門家は肌の色が白く、毛がブロンドがかっている西洋人の患者に対して発信している情報であるためだ。

肌も比較的白に近く、毛の色が黒い(メラニン色素が強い)私達日本人は、だいたい5回で90%近い毛が抜けると言われている。

リゼクリニックは公式HPで以下のようなグラフを後悔している。だいたい5回でほとんどのムダ毛がなくなっていることがお分かりいただけるかと思う。

引用元:リゼクリニック 5回コースの理由

不況の煽りを受けて育った疑り深い諸姉は「リゼが契約欲しさに言ってるだけじゃないの?そんな簡単に信じちゃだめってお母ちゃんが言ってたよ?」などと詮索してしまうかもしれないが、リゼはピカイチに脱毛効果が高いクリニックであるため、これくらいのペースで抜けるのが通常だろうと脱毛ミーアは思います。

ただ、他のクリニックであれば、どうか分かりません。ちなみに、「永久脱毛の仕組み」では、研究結果を元に解説しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。

結論、レーザー脱毛は永久脱毛

さて、ここまで紹介してきた様々な情報をまとめると、以下の通りだ。

まとめ
レーザー脱毛は今現在生えている毛を永久的に生えてこなくする効果があるが、今生えていない毛に関してはどうあがいても効果がない。
今生えていない毛は、約1年間の施術期間中に生えてくる場合もあるが、10%〜20%は遅れて生えてくる可能性も考えられるし、生涯機能しない毛穴である場合もある。
通常は10%程度残ってしまうことも考えられるが、肌色が通常〜やや褐色程度であれば5回のセッションで90%程度の毛を恒久的な除去を期待できる。

レーザー脱毛は、永久的に毛を除去する手法であるが、全ての毛を除去できるわけではないということを理解しておくと良いだろう。

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