脱毛サロンや医療脱毛で起こりえる肌トラブルとは


脱毛サロンや医療脱毛クリニックに通うと、低確率ではあるものの、肌トラブルが発生することがあります。ーーでは、具体的にはどのような肌トラブルがあって、どうすれば予防することができるのでしょうか。脱毛に通う前に事前に知っておきましょう!

硬毛化

硬毛化とは、光やレーザーを照射することによって、脱毛前に比べて毛が太くなったり硬くなったりする症状です。また、場合によっては一つの毛穴から複数の毛が生えてくることもあるため、増毛化や多毛化とも呼ばれます。

硬毛化
What is ‘Vellus Hair’?

硬毛化が発生する原因については科学的に解明されていませんが、一説ではレーザーや光によって発生する熱によって細胞が活性化してしまうことが原因だと考えられています。

硬毛化は施術後すぐに気づくものではなく、施術から数ヶ月経ってから気づくことがほとんどです。これは、細胞が活性化して新しい毛が生成された時にはまだ表皮の上に姿を表しておらず、私達が見ることができる毛はある程度成長したものであるからです。

レーザーを照射する⇒幹細胞が活性化し、強く太い毛を生成する⇒強く太い毛ができる⇒そのまま成長して表皮に出てくる

そして、こうなってしまう原因は、中途半端な熱量によって毛細胞を破壊しきれないためであると推測できます。細胞は破壊すれば活性化というより機能停止状態に陥るので、破壊しきれなかった場合に硬毛化が発生すると考えられるのです。

そのため現時点では、弱いエネルギーによって脱毛を行う脱毛サロンのフラッシュ脱毛、医療バルジ脱毛で発生率が高いのではないかと考えられています。

硬毛化の予防方法

毛の元となる毛包幹細胞が生成されるメカニズムすらはっきりと解明されていない現状では、「こうすれば硬毛化を予防できる」と断言できるものはありません。しかし、弱い熱による照射が原因である可能性が高いということは、そのような仕組みを採用した脱毛を受けないことが予防になるのではないでしょうか。

とりわけ弱い熱で脱毛する方法は、以下の2種類です。

  • SHR脱毛(バルジ脱毛)
  • SSC脱毛

硬毛化の発生率は1%程度だと言われていますが、万全を期してこれらの脱毛方式を採用しているクリニックやサロンはできるだけ避けるようにしましょう。

埋没毛

埋没毛とは、毛穴が何らかの原因で防がれてしまい、毛が毛穴から出てこれず皮膚の下で成長してしまう症状のことを言います。皮膚の中に毛が埋まっても、毛は成長を続けるため、行き場をなくした毛は皮膚を押し上げて吹き出物のようになったり、炎症を起こすことがあります。

埋没毛
画像は埋没毛によって肌が炎症を起こしている様子。痛そう。

埋没毛の原因のほとんどは、カミソリによるシェービングや毛抜きによって出血を起こした際のカサブタや、脱毛レーザーの照射による火傷です。肌がダメージを受けると皮膚は傷を再生しようと働きますが、人体もそこまで賢くできていないため、どうしても毛穴を防いでしまうことがあります。
埋没毛

埋没毛の予防方法

埋没毛を予防するためには肌が傷つかないように保湿を行うことです。しかし、これも完全な予防ではなく、シェービング時にどうしても肌に細かい傷がついてしまします。

強いて予防方法を挙げるなら、永久脱毛をして毛が成長できない状態にしてしまうのが最も有効な手段です。永久脱毛は脱毛サロンでは不可能ですが、医療脱毛なら可能です。

火傷

脱毛サロンの光脱毛も、医療脱毛のレーザー脱毛も、ユーメラニン(黒いメラニン色素)に吸収されることで熱エネルギーを持つ赤外レーザーや可視光線を使用します。毛はユーメラニンを保有していますから、これによって毛に熱エネルギーが伝わり、毛細胞を破壊あるいはダメージを与えることができるのです。

しかし、ユーメラニンを持っているのは、毛だけではありません。私達の肌もユーメラニンを保有しているのです。

メラニン色素の生成過程
引用:The State University of New Jersey

ーーこのため、肌に多量のメラニンがある場合、適切な出力で照射しても火傷をしてしまう恐れがあります。以下の画像は多量のメラニンが原因で火傷をしたものではありませんが、火傷をすると、このような痕が残ってしまいます。

IPL脱毛による火傷
画像はアメリカ人が投稿した脱毛による火傷。かなり痛々しい。

火傷の予防方法

火傷を予防するためには、肌のメラニン色素をへらすのが一番です。肌のメラニンを少なくするためには、日焼けをしないこと。これに限ります。私達の肌は紫外線を浴びると、紫外線が体内に侵入する前に吸収しようとしてメラニンを生成します。ーーそうです、日焼けはメラニンによるものなのです。ですので、施術期間中にはできるだけ日の光を浴びないように普段の生活から気をつけるようにしましょう。

また、生まれつき褐色肌の人は、生まれつき肌のメラニンが多いということになりますが、この場合はいかに日焼けを避けていても火傷のリスクが高まってしまいます。しかし、褐色肌の人は安全に脱毛ができないわけではありません。メラニン吸収係数が低いレーザーを利用して脱毛すれば良いのです。

メラニン吸収係数とは、「どれだけメラニンに吸収されやすいか」を表す係数ですが、波長が短ければ短いほど高くなる傾向にあります。ーーつまり、波長の長いレーザーであれば安心できるということです。

脱毛レーザーの波長
引用:日本スキンエステティック協会

以下では、脱毛で使用されるレーザーや可視光線の波長をまとめてみました。

レーザーの種類 波長 備考
アレキサンドライトレーザー 755nm 日本で最も使用されることが多い医療脱毛レーザーでありながら、白人向きのレーザーであるため、あまりおすすめしない。湘南美容クリニックに導入されているジェントルレーズやジョウクリニックのジェントルマックスに搭載されている。
ダイオードレーザー 810nm 中間波長を持つレーザーで、日本人の肌に最も合う脱毛レーザー。リゼやアリシアに導入されているライトシェア・デュエットは全世界の医療脱毛機でナンバーワンのシェアを持つ。
ヤグレーザー 1064nm 長い波長を持つレーザー。波長が長すぎて毛のメラニンにも吸収されにくいが、色素沈着したVIOラインの脱毛や日焼け肌の脱毛にはおすすめ。リゼクリニックに導入されているジェントルヤグや表参道スキンクリニックに導入されているジェントルマックスプロが照射可能。
IPL 400nm~1200nm 脱毛サロンで最も使用されることが多いライト。銀座カラーやキレイモではIPLが利用されている。広い波長を持ち、スペクトルを調整することができないため日焼け肌には向かない。
クセノンランプ 400nm~1200nm IPLよりもパワーが弱いものの、800~1,000nmで強いピーク波長を持つため、IPLよりは安全。その分効果も弱いのだが…。クセノンランプはミュゼや脱毛ラボのSSC脱毛や、家庭用脱毛器のケノンに搭載されている。

さて、表をご覧いただいてお気づきかもしれませんが、波長が長ければ長いほどよいというものではなく、脱毛効果を得るためにはメラニンに吸収させる必要があるため、私達は安全性を保ちつつできる限り波長が短いものを選ぶ必要があるのです。

私達黄色人種は白人に比べるとユーメラニンを多く含み、黒人に比べるとユーメラニンが少ない。ーーこのため、中間波長を持つダイオードレーザーが理想的な脱毛レーザーだと言われています。

ある程度の日焼けならダイオードレーザー、どうしても日焼けを避けられない場合はヤグレーザー、白人と同じくらい白い場合はアレキサンドライトレーザーや脱毛サロンという選択の仕方をおすすめします。

毛嚢炎

毛嚢炎とは、毛包炎とも呼ばれる毛穴全体の炎症のことを言います。毛包が炎症を起こすと、白ニキビのようなものができてしまいます。原因は毛穴に細菌が入り込むことによるものです。

毛嚢炎

脱毛サロンやクリニックでは、自己処理をすることができない部位は担当者にシェービングしてもらうことができるのですが、このシェーバーは消毒はされているものの基本的に使いまわしされています。これが良くない。とにかく、衛生状態がよくない店舗に通っていると、毛嚢炎になってしまうことがあるのです。

炎症は1週間程度で自然治癒しますが、広範囲に渡って炎症を起こすこともあり、ひどい場合はヘルペスのように大きなブツブツができてしまうこともあります。画像がグロいので、ここでは紹介しませんが、英語で検索すれば症例が出てきます。気になる人は「Folliculitis」で検索してみてください。

毛嚢炎の予防方法

毛嚢炎の予防には、日頃から肌を清潔にしておくことが大事です。しかし、サロンやクリニックの杜撰な衛生管理は、予防のしようがありません。

特に脱毛サロンのように他店舗展開しているところは、本部の考え方が末端まで行き届いておらず、管理方法が曖昧になっていたりもします。これを避けるためにも、通う前に店内や院内は清潔に保たれているかは必ずチェックしておくようにしましょう。

知覚障害

特に医療脱毛では、細胞を破壊するレベルの強いレーザーを照射することになります。このため、生まれつき肌が弱い人などは、レーザーによって知覚障害を引き起こす可能性もあります。

知覚障害とは、脱毛部位の感覚が鈍くなったり、あるいはヒリヒリがずっと継続するような症状ですが、大げさなものではなく、自然治癒することがほとんどです。

知覚障害の予防方法

知覚障害が発生するのは、出力が高すぎるときだけではありません。実はレーザー照射後も肌は熱を持ち続けているため、軽い火傷状態になっていることがあります。この状態でさらに熱を加えるようなことをすると、肌の炎症が重症化してしまいます。

このため、以下のような肌に熱ダメージを与えるような行動は極力避けるようにしましょう。

  • 特に夏場に日の光を直接浴びる
  • 入浴・サウナ
  • 上島竜兵のモノマネ

特に、上島竜兵の熱湯風呂コントをするときは、熱湯風呂の温度を下げるようにしてください。ーー冗談はともかく、どうしてもお風呂に入る場合は普段よりお湯の温度を下げるようにしましょう。

まとめ

脱毛による肌トラブルは様々なものがありますが、中には原因がよく分かっていないものもあるため、「いかにトラブルが少ないところに通うか」よりも「トラブルが発生した時に適切に対処をしてくれるところに通う」ようにしたほうが良いです。

例えば脱毛サロンの場合は、お医者さまが常駐しているわけではないので、肌トラブルが発生しても提携院を紹介する程度のことしかできず、すぐに対処してもらうことはできません。一方のクリニックはお医者様が常駐していますし、多くの院では脱毛料金の中で薬の処方や診察までしてもらうことができます。

日頃から脱毛ミーアが「サロンよりクリニックに通い給え。」と言っているのは、こういった理由もあるからなのです。

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