医療脱毛機にはどんな種類があるの?各マシンの特徴を解説

一口に医療脱毛といっても、使用するマシンによって照射するレーザーは異なります。つまりレーザーの種類によって脱毛効果も痛みの強さも違うのです。

今回は、日本の医療脱毛クリニックではどのようなレーザー脱毛機が使用されているのかということについてご紹介していきたいと思います。

医療脱毛機は大きく分けて2種類ある

医療脱毛で使用されるレーザーは、大きく分けて2種類存在します。

一つは熱破壊式と呼ばれるもので、毛乳頭細胞の破壊を狙ったもの。毛乳頭細胞とは、毛に成長シグナルを伝えるもので、一度破壊されると二度と生成されないという特徴があります。一般的にレーザー脱毛と呼ばれるのはこの熱破壊式の脱毛機による施術のことを指します。

レーザー脱毛の仕組み

もう一つはバルジ式と呼ばれるものです。バルジ脱毛では、バルジ領域と呼ばれる幹細胞が生成される部分の破壊を狙います。バルジ領域は2001年ごろに発見されたもので、毛包幹細胞という毛の形を形成する細胞と、色素幹細胞という毛の色を決める幹細胞が貯蔵されています。

毛の幹細胞
引用:東京歯科大学

このバルジ領域については2018年現在も研究が続けられており、毛が生成されるメカニズムが科学的にも完全に解明されているものではないため、バルジ脱毛は不完全な脱毛方式です。ーーしかし、向こう5年程度の脱毛の持続効果はあると考えられているため、一部では「最新の画期的な脱毛方式」として持て囃されています。ミーアはバルジ脱毛に対して批判的です。

熱破壊式の脱毛機

さて、前置きはほどほどにして、具体的にどのような脱毛機があってどのような特徴があるのかをご紹介していきたいと思います。まずは毛乳頭細胞の破壊を狙った熱破壊式の脱毛機からです。

1.ライトシェアデュエット

ライトシェアデュエット
ライトシェアデュエットはアメリカ食品医薬品局(FDA)から「永続的な毛髪の削減効果がある」として認可を受けた脱毛機です。その脱毛効果はFDAを始めとする様々な団体のお墨付き。全世界でナンバーワンのシェアを誇ります。

レーザーは日本人の肌に最も合うダイオードレーザーを搭載しており、あらゆる肌タイプや毛質の脱毛を可能にしています。

吸引システム、様々な部位の脱毛を想定したデュアルヘッド、ジェル不要で痛みを軽減する仕組みなど、他の脱毛機にはない画期的な設計は患者にとっても施術担当者にとっても目白押しの機能ばかりで、世界でナンバーワンのシェアを持つ理由も頷けます。

そんなライトシェアデュエットの特徴は以下の通り。

  • 肌タイプⅡ〜Ⅳの日本人に最適な脱毛機
  • 吸引システムによって痛みが軽減されている
  • ダイオードレーザーによって幅広い毛質の脱毛が可能に
  • ジェルを塗布しなくても良いため施術時間が短い
  • ヘッドが扱いやすく、照射漏れが少ない

最初に紹介するだけあって、脱毛ミーアとしては最もおすすめできる脱毛機です。ーーただし、VIOラインやワキのような太くて強い毛が生えている部位にはやや弱いことが弱点です。

ライトシェアデュエットの詳細

レーザーの種類 ダイオードレーザー
メーカー Lumenis(イスラエル)
導入されているクリニック リゼクリニックアリシアクリニッククレアクリニック

2.ジェントルレーズ

ジェントルレーズプロ
引用元:シネロンキャンデラ

ジェントルレーズシリーズは日本で最も使用されることが多い脱毛機で、湘南美容クリニック渋谷美容外科クリニックなど様々なクリニックで導入されています。

ーーさて、ジェントルレーズシリーズも、FDAから永久脱毛機としての認可を受けており、最新型の「ジェントルレーズプロ」は、日本での販売承認も取得するなど、信頼性の高い脱毛機でもあります。

一方で、ジェントルレーズシリーズに搭載されているアレキサンドライトレーザーは、日本人向きのレーザーとは言えず、どちらかというと白人向けの脱毛機といえます。先に紹介したライトシェアデュエットが肌色〜褐色肌の人向けの脱毛機と表現するなら、ジェントルレーズは肌が白い人向けの脱毛機です。

私達日本人の中でも、少し肌が茶色がかっている人はアレキサンドライトレーザーによる脱毛では過剰な痛みを伴い、また脱毛効果も落ちてしまいます。これはアレキサンドライトレーザーが高いメラニン吸収係数を持っており、肌の持つメラニンに吸収されて毛に届く前にレーザーが弱ってしまうためです。

ーーとはいえ、肌が白い人にとってメラニン吸収係数が高いアレキサンドライトレーザーは理想的な脱毛機で、その脱毛効果はライトシェアデュエットを上回ります。

そんなジェントルレーズの特徴は以下の通り。

  • 冷却システムによって痛みが軽減される
  • パルス幅調整機能によって照射レベルを変更することができる
  • わずかながら美肌効果あり

ジェントルレーズシリーズは最新型のジェントルレーズプロがとても優秀ですので、旧型のものより新型の脱毛機があるクリニックを選ぶと良いでしょう。

ジェントルレーズの詳細

レーザーの種類 アレキサンドライトレーザーレーザー
メーカー シネロン・キャンデラ(アメリカ)
導入されているクリニック 湘南美容クリニックレジーナクリニック表参道スキンクリニック

3.ジェントルマックス

引用元:シネロンキャンデラ

ジェントルマックスは、ジェントルレーズシリーズの上位互換バージョンだと考えて良いです。最新型のジェントルマックスプロは非常に高額であるため導入しているクリニックは少ないですが、患者である皆さんからしてみれば高い効果を得ることができるためありがたいです。

ジェントルレーズで照射することができるアレキサンドライトレーザーに加えて、波長が長く色素沈着した肌にも安全に照射することができるヤグレーザーが搭載されており、脚や腕のような広い範囲にはアレキサンドライトレーザーを、VIOラインのように色素沈着が強い部位にはヤグレーザーを……といった感じに使い分けながら脱毛することが可能です。

実はVIOラインの色素沈着もメラニンによるものなので、脱毛レーザーとの相性は抜群に悪く、アレキサンドライトレーザーではVIOラインに照射することができない場合もあります。そんな場合にもメラニン吸収係数が低いヤグレーザーがあれば安全に脱毛することができるため、ジェントルマックスシリーズは全身の脱毛に対応することができます。

ーーただやはり日本人にとってはダイオードレーザーが理想的なレーザーですので、より高い効果を求めるならあと一歩足りないといったところでしょうか。

最新型のジェントルマックスプロは、表参道スキンクリニックジョウクリニックで導入されていますので、色白の人で全身脱毛を考えているならこの2院で検討してみると良いかもしれません。

ジェントルマックスの詳細

レーザーの種類 アレキサンドライトレーザーレーザー / ヤグレーザー
メーカー シネロン・キャンデラ(アメリカ)
導入されているクリニック ジョウクリニック表参道スキンクリニックアイエスクリニック

4.アポジーエリート

アポジーエリート
アポジーエリートはサイノシュアーというアメリカの会社が販売を行うアレキサンドライトレーザーとヤグレーザーを搭載した医療脱毛機です。

イメージとしてはジェントルマックスシリーズの下位互換性を持つ脱毛機です(笑)

エリートシリーズには冷却装置がついていないため、別途冷却装置を用意する必要があるため、複雑な操作が必要になり、施術担当者はそれなりのスキルを求められることになります。ーーお察しの通り安いので色々なクリニックで採用されているのですが、あまり良いものではありません。

気をつけたいのは、エリートシリーズを導入しているクリニックに限って脱毛料金が高額ということ。気をつけてください。

ジェントルマックスの詳細

レーザーの種類 アレキサンドライトレーザーレーザー / ヤグレーザー
メーカー サイノシュアー(アメリカ)
導入されているクリニック 中央クリニックグループ

5.ジェントルヤグ

ジェントルヤグ
ジェントルヤグはヤグレーザーのみを照射する脱毛機。私達日本人にとってヤグレーザーはVIOラインやワキのようなワンポイントでしか利用できない脱毛機であるため、ジェントルヤグを導入しているクリニックは非常に少ないですが、ヤグレーザーがあることに越したことはないです。

ダイオードレーザーとヤグレーザーを搭載した脱毛機がない現在、ライトシェアデュエットと抱き合わせで導入すれば日本人にとって理想的なクリニックとなるのに、この2種類の脱毛機を導入しているクリニックは少なく、主要なクリニックの中ではリゼだけです。

ちなみに脱毛ミーアの熱心な読者なら管理人がやたらとリゼクリニックをおすすめするのをご存知だと思いますが、その理由がこれです。

ジェントルヤグの詳細

レーザーの種類 ヤグレーザー
メーカー シネロンキャンデラ(アメリカ)
導入されているクリニック 渋谷美容外科クリニックリゼクリニック

バルジ式の脱毛機

続いては、永久脱毛効果があるかどうか怪しいバルジ脱毛機をチェックしていきましょう。はじめに言っておきますが、バルジ脱毛は肌へのダメージも少なく、痛みも少ないですが、効果の持続期間については不明です。

脱毛ミーアが、毛髪の生成プロセスの最新の論文に目を通す限り、バルジ脱毛は永久脱毛ではないと考えています。

なので、よほど肌が弱いとか、痛みに弱いなどの理由がない限りはおすすめしません。一応紹介はしますが、ムダ毛が生えてきても自己責任ですよ? 忠告はしましたからね!!(笑)

1.メディオスター

メディオスター
メディオスターは、ダイオードレーザーとヤグレーザーの2種類を搭載したバルジ脱毛機です。医療脱毛の情報を掲載しているサイトでは、結構もてはやされていますが、少し脱毛に詳しくなれば、「どっちつかずの中途半端な脱毛機」ということがわかります。

このメディオスターがバルジ脱毛機の中でもまだ良いと思うのは、ダイオードレーザーで毛包全体を熱することで幹細胞の破壊を狙いながら、ヤグレーザーで毛乳頭細胞の破壊を狙うというところです。

脱毛ミーアがバルジ脱毛を永久脱毛ではない可能性があると喚起するのは、幹細胞は破壊しても破壊しきれないという理由からです。バルジ領域にある毛包幹細胞は、最新の研究で17型コラーゲンという体内で生成される物質に助けられて複製する機能を持つということが分かっており、そしてこの毛包幹細胞がある限り毛は生成されます。ーーつまり、バルジ領域を狙っただけでは不十分で、いずれにせよ毛乳頭細胞を破壊しなければムダ毛はまた生えてくると考えられるのです。

難しい話はさておき、そういった意味でバルジ領域と毛乳頭細胞両方を狙ったメディオスターシリーズは、バルジ脱毛機の中でも効果が高いほうだと考えられます。その分熱破壊式に比べて照射回数が必要になりますし、さらに弱点もあります。ーーそれは、バルジ脱毛なのに痛みが強いということ。毛乳頭細胞を狙えば当然痛みは強くなります。

結論、バルジ式と熱破壊式の両方の良いところも悪いところもとった中途半端な脱毛機だと言えます。

メディオスターの詳細

レーザーの種類 ダイオードレーザー / ヤグレーザー
メーカー Asclepion(ドイツ)
導入されているクリニック リゼクリニックKMクリニックアリシアクリニック(一部院のみ)

2.ソプラノアイス・プラチナム

ソプラノアイスプラチナム
ソプラノアイスプラチナムは、ソプラノシリーズの最新版の脱毛機です。

ここまで紹介してきたアレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの3種類の脱毛レーザーを同時に照射することが可能で、ブレンドレーザーによって幅広い毛質や肌質での脱毛を可能にしています。

ジェルを塗って脱毛をするのですが、画期的な冷却システムによって照射ヘッドを滑らせながらレーザーを照射することができるので、スピーディかつ正確に、痛みなく脱毛することができます。

ソプラノシリーズはバルジ脱毛の特徴をそのまま体現したような脱毛機で、ほとんど痛みはありません。ーーが、マシンが高額であるため導入されているクリニックが少なく、脱毛料金も高額な傾向にあるのが玉に瑕。

メディオスターの詳細

レーザーの種類 アレキサンドライトレーザー / ダイオードレーザー / ヤグレーザー
メーカー Alma Lasers(イスラエル)
導入されているクリニック 聖心美容外科クリニック

結局、どの脱毛機がいいの?

この他にも様々な種類の脱毛レーザーがあるのですが、全てご紹介しているとキリがないので、これくらいにとどめておきます。

ここまでご覧いただいた皆さんは、「結局どの脱毛機がいいのさ? 」とお思いになるかもしれませんね。それに対する回答は、

肌の色や毛質など個人差があるため、一概には言えないが日本人にはライトシェアデュエットとジェントルヤグの組み合わせが理想的

ーーということにしておきます。

ライトシェアデュエットの強みである幅広い肌質での脱毛はやはり魅力的で万人におすすめすることができます。私達日本人は色白の人でもヨーロッパ人のように真っ白なわけではないため、ダイオードレーザーを使用するべきです。ーーただ、ダイオードレーザーもアレキサンドライトレーザーほどではないものの、それなりにメラニン吸収係数が高いため、メラニン色素が多い部位(VIOやワキ)の脱毛のためにはヤグレーザーが導入されているほうが良いでしょう。

この2種類の脱毛機が導入されているのは先程も申し上げた通りリゼクリニックだけです。

リゼクリニックの公式サイト

あ、ちなみに脱毛ミーアが考える理想的な組み合わせは、「リゼ式脱毛」などと呼称されたりしますが、別にミーアはリゼの回し者ではないですよ? (笑)

近くにリゼクリニックがないんだけど…

もしお近くにリゼクリニックがない場合は、次におすすめなのはジェントルマックスプロです。ジェントルマックスプロは一台でアレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの照射をすることができるので、こちらも幅広い毛質や肌質に対応することができます。

まとめ

冒頭でもご紹介した通り、一口に医療脱毛と言っても様々な種類があることがわかったと思います。人によっては脱毛機によって大きな差が出ることもあるので、料金の安さやキャンペーンに踊らされず、しっかり自分の肌に合う脱毛機を見つけてクリニックに通うようにしましょう。

さもなければ、結局通う回数が多くなってしまって余計にお金がかかってしまうーーなんてことになりかねませんからね!!

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