バルジ脱毛ってなんですか?痛くないって本当?

バルジ脱毛ってなんですか?痛くないって本当?
バルジ脱毛とは、バルジ領域という幹細胞が生成される領域を狙った脱毛方式のことです。一般的な脱毛方式に比べて痛みは少ないと言われていますが、全く痛みがないわけではありません。

バルジ領域を破壊するって?

バルジ領域とは、毛包幹細胞色素幹細胞という毛のもとになる幹細胞が貯蔵されている領域のことです。
バルジ領域

バルジは英語で「膨らみ(bulge)」という意味を持っており、画像のようにプクッと膨らんだ部分に幹細胞が貯蔵されているためこのように呼びます。

さて、毛は毛周期というものを持っており、一つの毛穴から毛が生えてきては抜けて、抜けては生えてきてーーという成長と退行を繰り返していますが、この機能を故意に停止させることを脱毛といいますが、停止させるためには2種類の方法があります。

  1. 毛に成長シグナルを送る毛乳頭細胞を破壊し、毛が新しく生成されても成長できない状態にする
  2. バルジ領域から幹細胞を全て取り除き、新たな毛が生成されないようにする

皆さんもうおわかりだと思いますが、後者の方法がバルジ脱毛と呼ばれるものです。

バルジ脱毛は毛乳頭細胞より表皮から浅い位置に存在するため、従来の脱毛方式のように強いパワーでレーザーを照射する必要がなく、痛みが少ない脱毛方式だと言われています。このため一部ではもてはやされていますが、最近になってバルジ脱毛の弱点が発覚し始めました。

バルジ脱毛は永久脱毛ではない?

さて、バルジ脱毛の弱点の一つは、永久脱毛ができないのではないかということです。

バルジ領域には多数の幹細胞が貯蔵されていますが、2種類の幹細胞があります。一つは毛包幹細胞という毛の形を形成する幹細胞、もう一つは色素幹細胞といって、毛の色を決める幹細胞です。

さて、この幹細胞と聞くと博覧強記な諸姉などはSTAP細胞やiPS細胞を思い出すかもしれませんが、それと同じです。幹細胞は自己増殖する能力を持っており、とりわけ毛包幹細胞に関しては17型コラーゲンがある限り無限に増え続ける可能性が高いと研究で明らかになったのです。17型コラーゲンは健康な人間なら誰もが外部から摂取することなく生成するものであるため、バルジ領域の機能を永久的に停止することは難しいかもしれない(※まだ人体における影響は確認されていません)ということが判明したのです。

さて、わかりにくかった人のために整理すると、人間の体毛が生成される過程で17型コラーゲンは毛包幹細胞を助け、毛包幹細胞は色素幹細胞を助ける。そして幹細胞は自己増殖することができるーーつまり、17型コラーゲンがなくならない限り毛は生成され続ける。ということです。

これまでの研究レポートを踏まえれば、「バルジ領域を完全に破壊する」ということは不可能である可能性が高いです。

また、バルジ領域は皮膚の再生する役割を持っているとも考えられており、バルジ領域に悪い影響を与えると怪我の再生がうまくできず傷跡が残りやすくなったり、がん細胞が生成される可能性も考えられます。このため、脱毛ミーアでは現段階ではバルジ脱毛を積極的に皆様におすすめしません。

痛みをとるか確実さをとるか

バルジ脱毛は痛みが少なく、肌へのダメージが弱い脱毛方式として脚光を浴びましたが、科学的に解明されていないことも多く、確実性という点ではまだまだエビデンス不足です。海外ではバルジ脱毛のことを「Super Hair Removal(SHR)」と呼びますが、エビデンス不足のため現在はそれほど有効な脱毛方法として捉えられていないようです。名前負けしてしまっています(笑)

これまでの脱毛は確かに痛みが強いですが、毛乳頭細胞を破壊するという方法は安全性が高く確実な脱毛方式と言われています。毛乳頭細胞は一度破壊されると二度と再生しないことが分かっているためです。

さて、脱毛ミーアとしても、「バルジ脱毛はやめたほうがいいですよ?」とまでは言わないですが、バルジ脱毛は世間で噂されているような夢のような脱毛方式ではなく、デメリットも存在するため、安易に飛びつかないように注意しましょう。

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