ピンセットで抜いた毛が復活することはあるの?

ピンセットで抜いた毛はまた生えてくる?
生えてきます。毛乳頭細胞がある限り、ムダ毛は永遠に生えてくるので剃っても抜いてもムダ毛は復活します。

ピンセットで毛を抜いてもムダ毛は復活する

よく、脱毛素人の間では、「毛はピンセットで抜いたら毛根も抜けるから毛が生えてこなくなる」ということが実しやかに囁かれていますが、これは間違いです。

ーーというのも、毛乳頭細胞という毛に成長シグナルを送る細胞か、バルジ領域にある毛包幹細胞というものをすべて破壊する他に永久脱毛をする方法はないからです。

毛根は復活する

皆さんが普段何気なく使う「毛根」というものは、正式名称で毛母細胞と呼ばれるものです。毛母細胞は毛の一番下にある部分のことで、毛乳頭細胞から栄養を受け取り、毛全体を成長させる役割を持っています。

毛の構造
この画像のHair Rootという部分が毛根。

実はこの毛母細胞と呼ばれるものは、毛包幹細胞と色素幹細胞という2種類の幹細胞が元になって生成されます。この2種類の幹細胞はバルジ領域と呼ばれる部分に蓄えられていて、17型コラーゲン(Col17)という体内で自動生成される物質がある限り無限に増殖することができます。

つまり、毛根を何度抜いても、皆さんが健康体で17型コラーゲンを持っている限り毛根は何度でも生成されるのです。

毛乳頭細胞がある限り毛は成長し続ける

さて、このことから2019年現在、毛乳頭細胞を破壊することができなければ、永久脱毛をすることができないと考えられています。

この毛乳頭細胞は、毛母細胞のさらに奥にある部分で、英語ではHair Papillaと呼ばれています。毛乳頭細胞は毛に成長シグナルを送るもので、成長段階にある毛の毛母細胞にくっついて、毛細血管から供給された栄養を毛に渡しているのです。

この毛乳頭細胞がなくなると、毛母細胞が何度生成されようとも、毛は栄養を受け取ることができなくなり成長することができなくなります。ーーもう少し分かりやすく表現すると、毛乳頭細胞が破壊された毛穴からは、肌表面に出てくるまで毛が長くならないということです。

レーザー脱毛の仕組み

毛乳頭細胞を破壊する方法は2種類だけ

さて、この毛乳頭細胞を破壊する方法は、現在2種類しかありません。一つはニードル脱毛、もう一つはレーザー脱毛と呼ばれるものです。

ニードル脱毛

ニードル脱毛の施術
写真は涼しい顔をしているが、いちいち毛穴に針を差し込むのは激痛

ニードル脱毛は、毛穴に電気針と呼ばれる細い針を差し込み、電流を流すことで毛乳頭細胞を破壊します。

米国食品医薬品局(FDA)では、施術範囲内の全てのムダ毛を永久に除去する方法として唯一認められていますが、一説では500万あると言われる人間の毛穴1本1本に針を差し込んでいく必要があるため、非常に非効率的で莫大な費用が必要になります。

例えば、TBCでは1本毛を抜くために108円必要になりますから、仮にニードル脱毛で全身のムダ毛を脱毛しようとすると、単純計算で5億4千万円が必要になります。このため、ワキ限定など局所的な施術には効果的かもしれませんが、現実的な方法ではありません。

レーザー脱毛

引用元:シネロンキャンデラ

レーザー脱毛は、メラニンに吸収されることで熱エネルギーを発生させる近赤外線レーザーを使用して、熱で毛乳頭細胞を破壊するものです。私達の体毛はメラニンを保有していますから、これによって毛がある場所だけの細胞を破壊することができるというわけです。

少し余談ですが、FDAでは、レーザー脱毛はpermanent hair removal(永久的にムダ毛を除去するもの)ではないと定義していますが、逆にpermanent hair reduction(永久的にムダ毛を削減するもの)だとしています。この違いはなにかというと、施術範囲内のムダ毛を100%除去できるか、できないかという違いです。

レーザー脱毛は、メラニン色素にレーザーを吸収させる必要がありますが、人間の毛穴の10%〜15%は休止状態にあり、長期間毛が生えてこない状態が続きます。メラニンがなければ、熱エネルギーが発生しないため、その毛穴の毛乳頭細胞を破壊することはできません。このため、1回レーザーを照射したからといって、その範囲から全く毛が生えてこないことは理論上考えられません。

このため、ニードル脱毛は施術範囲内(毛穴一つ)の機能を100%停止できるものである一方、レーザー脱毛は100%のムダ毛を除去するために複数回レーザーを照射する必要があるという意味で、FDAは「レーザー脱毛は永久的にムダ毛を除去するものではない」と注意喚起したのです。

ただ、5回〜6回のレーザー照射でおよそ90%近いムダ毛を永久脱毛することができるということは、過去の実績からも分かっています。例えばですが、2001年にアメリカで実施されたレーザー脱毛の実験では、4回の照射で85%のムダ毛を除去したということが発表されています。

アメリカのスーパードクターとして著名なドクターロビンも、大手通信社 HUFFPOSTの取材で以下のような見解を示しています。


レーザー脱毛は4週間〜6週間置きに6回のセッションを繰り返すことで、ほとんどのムダ毛を永久脱毛することができるわ。

同取材でドクターホラサンも以下のように述べています。


レーザー脱毛は、80%〜90%のムダ毛を永久脱毛するための手段として効果的だよ。

ーーと、話が横道にそれてしまいましたが、全ての毛乳頭細胞を破壊することは難しいけど、ほとんどのムダ毛を削減するための方法として医療レーザー脱毛は効果的であるため、永久脱毛をするために最も有効的な手段といえるのではないでしょうか。

脱毛サロンでは永久脱毛はできない

ここで注意しておきたいのは、脱毛サロンでの施術です。脱毛サロンで提供されるものは、光脱毛といって、生えている毛を焼き切るためのものであり、レーザー脱毛とは異なります。

なぜなら、脱毛サロンは医師法17条によって細胞を破壊する行為が禁止されているからです。細胞の破壊行為というのは、医療行為であり、素人が無闇にレーザーを照射すると皮膚を焼いたりする可能性があるため、「業として細胞の破壊を行ってはならない」ということが定められているのです。

このため、脱毛サロンでは毛乳頭細胞を破壊することはできません。よく、「脱毛サロンに通えば毛が生えてこなくなります」などとデマ情報を流すサイトがありますが、これは間違いであるため注意してください。

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