脱毛サロンで効果があるのは12回と18回どちらが正しい?科学的に解説


脱毛サロンに関する情報を掲載しているサイトを見ていると、「12回で効果がある」と表記しているサイトと「18回で効果が出る」と表記していることがあることに気づくかと思います。

果たして、脱毛サロンで効果を得るためには、どちらが正しいのでしょうか。科学的根拠を元に解説していきたいと思います。

脱毛サロンでは18回通う必要がある

結論から申し上げると、脱毛ミーアは脱毛サロンで効果を得るためには18回通う必要があると考えています。これは、脱毛ラボの公式サイトでも記載されていますので、引用してみましょう。

お客様の毛の質や量によりますので個人差はございますが、 一般的に6回の施術で約40%の毛が、12回の施術で約80%の毛が、18回の施術で約90%以上の毛が脱毛できるとされております。
また、来店頻度に関しましては、2週間〜6週間に1度のペースが目安となります。
よくあるご質問 – 脱毛ラボ

脱毛ラボの公式の見解は、概ね正しいと考えて良いです。他の脱毛サロンでは、回数について触れられたくないのか、記載がなかったり結構適当なことが書かれています。参考までにいくつかのサロンの公式の見解をチェックしてみましょう。

まずはキレイモの公式サイトの引用。

光脱毛の完了回数は一般的に18回程度と言われております。
ただし効果には個人差がございますので是非カウンセリング時に店舗スタッフにご相談ください。
よくあるご質問 – キレイモ

最大手のミュゼプラチナムはかなり適当なことを言っています。

脱毛効果には個人差がありますが、4~6回程で自己処理が楽になり、8~12回程でムダ毛の心配がいらなくなる方が多いです。個人差もありますので、お気軽にサロンスタッフへご相談ください。
お手入れ・効果について – ミュゼプラチナム

「自己処理が楽になる」「ムダ毛の心配がいらなくなる方が多い」という曖昧な表現に逃げていますね。こういう表現は信じないほうが良いです。

脱毛効果には個人差がありますが、6回程で自己処理が楽になり、12回程でムダ毛の心配がいらなくなる方が多くいらっしゃいます。個人差もありますので、お気軽にサロンスタッフへご相談ください。
FAQ – コロリー

他にも銀座カラーなどは、「何回で抜けますか?」という質問に対して、「経験豊富なスタッフががんばります」という回答をするなど、18回必要だと公式サイトに表記しないサロンは曖昧な回答をするか、そもそも回数に関する表記を避ける傾向にあります。

さて、これ以上脱毛サロンの商売方法にケチをつけていても「脱毛ミーアはねちっこい」などと思われてしまいそうなので、なぜ18回なのかということについて解説していきたいと思います。

なぜ18回なのか

なぜ18回という回数が必要になるのかということですが、答えは単純。毛周期というものがあるからです。

毛周期とは、毛が成長するサイクルのことを表すものですが、毛は以下の画像のように抜けては生えて、生えては抜けてということを繰り返しています。

毛周期
Kenasiii

毛は4ヶ月〜6ヶ月ごとに周期が入れ替わっており、あるタイミングで成長期だった毛は6ヶ月後に退行期になり…ということを繰り返しているのです。

ーーここで問題になるのが、脱毛サロンの光脱毛は、主に成長期の毛にしか効果がないということ。

少し話が逸れますが、光脱毛では、メラニンに吸収されることで熱エネルギーを発生させる可視光線を使用します。この可視光線を肌の上から照射し、毛が持つメラニンに吸収させて、毛乳頭細胞にダメージを与えることで脱毛効果を得ることができます。毛乳頭細胞は、毛を成長させる発毛因子を送る細胞で、簡単に言えば毛に栄養を与えて成長させる役割を持つ細胞です。つまり、毛乳頭細胞が機能停止すれば、毛は成長しなくなるのです。

レーザー脱毛の仕組み
画像はレーザー脱毛の仕組みを表したものだが、基本的に光脱毛も仕組みは同じ。

光脱毛は成長期にしか効果がない

さて、上記で説明した光脱毛の仕組みには弱点があります。ーーそれは、メラニンがなければ熱エネルギーが毛乳頭細胞まで伝わらず、効果を得ることができないということです。

毛乳頭細胞は、毛の一番奥……つまり毛根の下に位置しており、ここまで熱を伝えるためには相当量のメラニンに可視光線を吸収させるか、毛乳頭細胞を直接狙えるくらいに長い波長のレーザーを使用する必要があります。

しかし、光脱毛で使用されるIPLやクセノンランプは400〜1200nmの幅広い波長を持つ可視光線であるため、毛乳頭を直接狙うことは至難の業。理論上不可能です。このため、十分なメラニンの量を含み、毛乳頭細胞と密接状態にある成長期のムダ毛にしか効果を発揮しないのです。

先程申し上げた通り、毛周期は4ヶ月〜6ヶ月程度で入れ替わるため、ちょうど毛周期が入れ替わりきった最も適切なタイミングで照射しても4回という回数が必要になります。しかし、人間の毛周期は微妙なホルモンバランスの乱れや個人差があるため、正確にそのタイミングに照射することはできません。このため、6回程度の照射でひとしきり毛乳頭細胞にダメージを与えることができると考えられているのです。

ここまで読んでいただいた皆さんは「ん?ーー6回で脱毛できるの?」と思われたかもしれませんが、実は脱毛サロンにはもう一つ制約があります。

脱毛サロンでは細胞破壊が禁止されている

光脱毛に回数がかかってしまう原因にはもう一つあります。ーーそれは、サロンでは毛乳頭細胞の破壊ができないということです。

上記で解説した、「6回」という回数は、あくまで一度の照射で全ての毛乳頭細胞を破壊仕切ることができたときの話です。これは、レーザー脱毛によってのみ実現が可能な回数です。レーザー脱毛は、毛乳頭細胞を破壊することができて、さらに使用するレーザーもIPLやクセノンランプとは異なり800nm付近にスペクトルが集中した赤外レーザーです。

人間の毛乳頭細胞はちょうど800nm付近にあるため、1回の照射でバチッと全体の30%〜40%近い毛乳頭細胞を破壊することができるのです。ですので、医療脱毛では5回もレーザー照射を繰り返せばほとんどのムダ毛を脱毛することが可能なのです。

引用元:MeCHE Salon & Spa

しかし、一方の脱毛サロンは、細胞の破壊を行うことができません。これは、日本の法律で細胞の破壊行為を禁止されているためです。この法律は医師法17条というものですが、その内容は、「医師でないものが業として医行為をしてはならない」というものです。これについて、当時永久脱毛ができると広告で謳っていた脱毛サロンに対して「これは医師法違反ではないか?」ということが厚生労働省から指摘されました。

最近、医師免許を有しない者が行った脱毛行為等が原因となって身体に被害を受けたという事例が報告されており、保健衛生上看過し得ない状況となっている。

これらの行為については、「医師法上の疑義について」(平成12年7月13日付け医事第68号厚生省健康政策局医事課長通知)において、医師法の適用に関する見解を示しているところであるが、国民への危害発生を未然に防止するべく、下記のとおり、再度徹底することとしたので、御了知の上、管内の市町村並びに関係機関及び関係団体等にその周知を図られるようお願いする。

第1 脱毛行為等に対する医師法の適用

以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。

(1) 用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為
医政医発第105号

実際に、医師法違反によって営業停止処分を受けたサロンも存在するため、これ以降脱毛サロンでは永久脱毛を提供することができなくなってしまったのです。

つまり、脱毛サロンでは、毛乳頭細胞を破壊しないように可視光線を照射する必要があるため、高い出力で施術を行うことができません。このため導入する脱毛機も低スペックのものとなっています。

例えば、脱毛サロン恋肌に導入されているIPL脱毛機シルキーライトⅡと、レジーナクリニックに導入されている脱毛機ジェントルレーズプロのスペックを比較してみましょう。

シルキーライトⅡ ジェントルレーズプロ
波長 600〜1200nm 755±5nm
照射パワー 18~40 J/cm2 6~150 J/cm2
供給電力 AC100V 50/60Hz 単相200V 50/60Hz

ご覧いただくとわかるとおり、最大照射パワーはおよそ3分の1です。このため、脱毛サロンではマックスパワーで照射しても(もちろん照射してはいけないのですが)医療脱毛の3倍の回数がかかってしまうのです。

18回脱毛しても、ムダ毛が復活する

ここまで読んでいただいて、脱毛サロンでは18回の回数が必要であることはおわかりいただけたかと思います。しかし注意しておいていただきたいのは、たとえ18回の照射が完了しても、その効果は3年〜5年で切れてしまうということです。

永久脱毛をするためには、毛乳頭細胞を破壊する必要があり、この毛乳頭細胞は一度破壊されれば二度と再生しないことが分かっているため、医療脱毛では永久脱毛が実現可能です。しかし、脱毛サロンは先程もご紹介した通り法律で毛乳頭細胞を破壊してはいけないことになっていますから、永久脱毛は不可能なのです。

光脱毛では、毛乳頭細胞にダメージを与えても機能を停止させる程度のレベルのもので、回復すると同時にムダ毛が復活してきます。このため、脱毛サロンシースリーが行った調査によると、5年以内にムダ毛の復活を実感した人が60%以上いることが分かっています。

シースリーの調査

18回で一通り脱毛は完了しますが、その効果には時間制限があるということを理解しておいてください。

100%脱毛することはできない!

また、18回通ったとしても100%のムダ毛を削減できるわけではないということも理解しておきましょう。

人間の毛穴の中には、6〜7年間全く活性化しない長期休止状態にあるものが10%〜14%存在します。例えば、女性の方ならヒゲなどがこれに当たります。毛穴があってもムダ毛が生えてこないというものが存在するのです。

冒頭でもご紹介した通り、光脱毛はメラニン色素に可視光線を吸収させることで発生する熱を利用して脱毛を行います。ーーつまり、毛がない状態の毛穴の脱毛はできないのです。このため、100%のムダ毛をなくすためには、6〜7年間クリニックに通い詰める必要があります。ーー非効率的ですし、お金の無駄ですよね? ですので、多くの人は90%程度脱毛が完了した時点で満足するのです。

まとめ

脱毛サロンで90%のムダ毛を一時的に削減しようとする場合、理論上18回の施術が必要になります。ーーしかし、18回というのはあくまで目安の話で、これ以上回数が必要になることもあれば、18回以下で脱毛が完了することもあります。

また、「抜けた」と感じる減毛量は、人によって感じ方が異なります。例えば目立つ毛がなくなった時点で満足する人もいれば、産毛まで完璧になくなるまで抜けないと「効果がない」と感じる人もいるかもしれません。脱毛レビューをチェックするときには、このあたりにも注意してみましょう。

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