家庭用脱毛機ケノンって本当に効果ある?科学的根拠を下に検証

家庭用脱毛器として有名なケノンは誇大広告を打っていて、公式サイトも怪しげなデザインになっています。

ケノンの購入を考えている皆さんはこう思われたかもしれません。

ケノンって怪しくない?本当に効果あるの?

ーーということで、今回は自称「科学的論証と清廉潔白な解説に定評のある脱毛サイト」である脱毛ミーアがケノンの脱毛効果について徹底解説していきたいと思います。

結論、ケノンは効果なし

まず結論から申し上げると、家庭用脱毛器ケノンは、何回使っても脱毛が完了することはありません。

他のレビューサイトをチェックしてきた人は、「ウソつけ絶対効果あるゾ。効果があったというレビューを見たゾ。」などと思われるかもしれませんが、それらのサイトは広告目的費目的で制作されたものであるため、聞こえの良いことしか記載されていません。

脱毛ミーアはこう答える。「ーーなんでそんなレビュー見る必要なんかあるんですか。」

断言します。家庭用脱毛器ケノンに効果があったとしても、その持続期間は一時的なもので、永久脱毛をすることは絶対にできません。

そもそも、脱毛するために必要なこととは

さて、ケノン肯定派の皆様方は、「何を根拠にそんなことを言っているんだ。」などと思われるかもしれませんが、脱毛ミーアとしても根拠なしに永久脱毛ができないと言っているのではありません。

そもそもですが、皆さんはどのようにして脱毛できるかということをご存知でしょうか? 少し長くなるが、簡単に説明していくのでお付き合いいただきたい。

脱毛とは、簡単に言えば、毛の一部の細胞を破壊することです。もう少し具体的に説明すると、ある細胞を破壊して毛が成長できない状態をつくりだすことで、肌表面に毛が出てくるのを止めようとするものーー。

この一部の細胞とは、毛乳頭細胞というもので、この毛乳頭細胞は、毛を成長させるシグナルを送るものです。ーーもう少し分かりやすく言うと、毛に栄養を与えて成長を促進させる役割を担う細胞です。

毛の構造
毛はこのような構造になっている

上記画像の中で、Hair papillaというものが毛乳頭細胞ですが、これを破壊することで新しい毛ができても、毛は成長することができなくなります。ーーまた、毛乳頭細胞は一度破壊されれば二度と再生しないということが分かっているため、毛乳頭細胞を破壊すれば理論上永久脱毛を達成するのです。

もう少し詳しく説明すると、毛は毛周期と呼ばれる成長サイクルを持っており、毛乳頭細胞が破壊されても新しく毛母細胞が生成されることになりますが、毛乳頭細胞がなければ成長をすることができなくなるため、肌の表面に出てくるまでの長さにはならないーーということになります。

毛乳頭細胞を破壊する方法は2種類

ーーさて、この毛乳頭細胞を破壊する方法は2種類あります。

ニードル脱毛

一つは、ニードル脱毛。ニードル脱毛は毛穴一つひとつに電気針を差し込み、電流を流すことで毛乳頭細胞の破壊を行います。

ニードル脱毛の施術
写真は涼しい顔をしているが、毛穴に針を差し込むと激痛が走る

この方法は1本1本処理していく必要があるため、男性のヒゲ脱毛や女性のワキ脱毛のように局所的に使用されることが多いですが、施術には膨大な時間と費用が必要になります。脱毛ミーアの試算によると全身脱毛をするためには5億円が必要になります。現実的ではない、古典的な脱毛方法といえるだろう。

レーザー脱毛

二つ目は、レーザー脱毛。レーザー脱毛は医療従事者のみに施術が許可された脱毛方式で、現在世界では最も主流な脱毛方式となっています。
レーザー脱毛の仕組み

この方法では、細胞を破壊できる強さのレーザーを照射することで毛乳頭細胞を破壊します。レーザーは、ユーメラニン(黒色のメラニン)に吸収されることで熱エネルギーが発生するので、この熱によって細胞を破壊することができるのです。

ただし、レーザー脱毛はメラニンに吸収させる必要があるという仕組み上、100%のムダ毛を除去することはできません。なぜなら毛周期という毛の成長サイクル上、長期間休止状態にある毛穴があり、毛が生えてこない毛穴に対しては効果を発揮しないためです。このため、米国食品医薬品局(FDA)はレーザー脱毛を永久的に毛髪を除去するもの(Permanent hair removal)とは表現せず、永久的に毛髪を削減するもの(Permanent hair reduction)と表現しています。

毛が毛周期という成長サイクルを持っている以上、レーザー脱毛は必ずしも施術範囲内のすべてのムダ毛を除去することができないため、このような表現になっていますが、概ね90%程度の毛髪を削減することができます。


よく、レーザー脱毛は永久脱毛ではないとドヤ顔で言う人がいるけど、100%除去するか、90%削減するかの違いだけで永久であることに変わりはないわ。

つらつらと豆知識を並べても諸姉らを退屈させるだけなので、駄文はこのあたりにで止めて話を進めようと思うが、とにかく、毛乳頭細胞を破壊しなければ永久脱毛をすることはできないということを知っておいていただければと思います。

ケノンでは永久脱毛はできない

ーーさて、ここまで読んでいただいて、皆さんは既に察していると思いますが、ケノンでは毛乳頭細胞を破壊することができないため、永久脱毛の効果はありません。

ケノンはレーザー脱毛と同じ仕組みです。メラニンに吸収されることで熱エネルギーが発生する可視光線を照射します。しかし、そのパワーはレーザーとは全然異なるため、毛乳頭細胞を破壊することができるほどのものではないのです。

話がまた横道にそれてしまいますが、そもそも脱毛サロンでは毛乳頭細胞を破壊できません。これは、医師法17条という法律で、「毛乳頭細胞の破壊は医師でないものが業として行ってはならない」とされているためです。ーーつまり、脱毛サロンが永久脱毛を提供しようものなら、法律違反で即刻営業停止命令が下ることになるのです。

このため、脱毛サロンで使用される脱毛機というのは、細胞を破壊しない程度の出力でしか光を照射することができません。つまり、毛乳頭細胞を破壊するためには、少なくとも脱毛サロンで使用されている脱毛機以上の出力がなければならないということです。

脱毛サロンのマシンと比較してみた

では、実際に比較してみましょう。例えば、シースリーに導入されているルネッサンスGTRという脱毛機は、メーカーによると以下のようなスペック。

消費電力 1200W
パルス幅 20〜1500msec
波長 550〜1200nm

一方のケノンのスペックは以下の通り。

消費電力 600W
パルス幅 40msec〜
波長 400nm〜1,000nm

まず、消費電力が半分くらいですので、お察しの通りです。そして、パルス幅は短ければ短いほどパワーが強くなりますが、40msecまでしか縮められないようです。この時点で、脱毛サロンで使用する脱毛機よりもパワーが弱いことが分かっていただけると思います。

極めつけにに波長は、一概に長ければ良いというわけではありませんが、ケノンに搭載されているキセノンランプは幅広い波長を持つ可視光線です。
キセノンランプの波長

上記図を見ると、400nm〜800nmまで一定のスペクトルを持つことがわかりますが、肝心の毛乳頭細胞に届かせるには下図をご覧いただくとおわかりの通り、800nm前後の波長が必要になります。
脱毛レーザーの種類

ケノンに搭載されているキセノンランプは、毛乳頭細胞にダメージを与えるために必要な800nm〜1,000nmの波長に集中しているわけではなく、無駄なスペクトルが多くなってしまうため、ほとんど毛乳頭細胞まで届きません。

18回照射してやっと一時的な脱毛効果が得られる脱毛サロンの半分の電力で、波長も脱毛に適切なものではなく、さらにパルス幅も長い……そんな製品を使ってムダ毛が本当に抜けるでしょうか?

少なくとも、永久脱毛ができないことは確実です。

ケノンで脱毛効果を得るためには長い時間が必要

レーザー脱毛は、1回の照射で照射範囲内のムダ毛を20〜30%程度削減することができますが、脱毛サロンや家庭用脱毛器のように出力が弱く、またスペクトルが一定でない可視光線を利用したフラッシュ脱毛は、その3分の1の効果もないと言われています。

このため、脱毛サロンでは、あくまで一時的ですが、ムダ毛をなくすためには、18回通う必要があると言われています。

光脱毛の完了回数は一般的に18回程度と言われております。
よくある質問 – キレイモ公式サイト

さらに、脱毛サロンでは1ヶ月〜2ヶ月に一度のペースで通わなければ適切な効果を得られないため、通う期間は短くて1年半、長い場合は4年にもなります。しかも、それだけ通ってもまた3年〜5年でムダ毛は復活してしまうのです。

脱毛サロンの半分以下のパワーしかないケノンであれば、脱毛完了するまでにどれくらいの期間と回数が必要になるのでしょうかーー。おそらく30回、60ヶ月程度は必要になるのではないでしょうか? あるいは、肌の色や毛の丈夫さによっては全く効果が得られないなんてことも考えられます。

脱毛するならクリニック一択

脱毛サロンに通えば、全身脱毛には30万円くらいかかります。ケノンを購入しても、カードリッジの買い替えなどで費用は嵩んでいきます。しかも、ケアをせずに放置していると、またムダ毛は復活することになるのです。

そうして終わらない脱毛と永遠に苦しみ続けるなら、同じ30万円程度を使ってレーザー脱毛を受けるほうがよほど有意義ではないでしょうか?

レーザー脱毛なら、5回でほとんどのムダ毛は永久脱毛することができますし、少ない回数で済むため、1回あたりの料金は高くても、総額で比較すると脱毛サロンとほとんど変わらない料金で脱毛することができてしまいます。

唯一のデメリットは「痛み」ですが、小市民たる脱毛ミーアとしてはお財布が痛いより肌が痛いほうがずっとマシな気がしてしまいます。

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